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Thu.

マイ・バック・ページ

mybackpages.jpg




マイ・バック・ページ



この映画で、ボブ・ディランの”マイ・バック・ページズ”が、真心ブラザーズ + 奥田民生が日本語カバーと原曲の英語詞を組み合わせたバージョンで、主題歌として使われています。
その中の、印象的なフレーズ



”Ah, but I was so much older then,I'm younger than that now”
(ああ、だが私はとても年老いていた。そして今、私はあの頃よりずっと若い)




私は、あの頃よりずっと若い?
なんかおかしいよね。
秘密は、このさびの部分の前に延々と繰り返される、思い込みの数々。




こんな思い込みしてた1、こんな思い込みしてた2
こんな思い込みしてた3、こんな思い込みしてた4

ああ、だが私はとても年老いていた。そして今、私はあの頃よりずっと若い
ああ、だが私はとても年老いていた。そして今、私はあの頃よりずっと若い



こんな感じの歌です。

そう!
頭の固い事を”年寄り”とし、頭の柔らかいことを”若さ”って言い表していたんだと、私は解釈しました。



冒頭は
1969年、学生運動、東大安田講堂事件の詳細が、テロップで流れる。

今は封鎖されて、誰もいない安田講堂に、侵入する学生(=松山ケンイチ)。
廊下を歩き、たどり着いた講堂の舞台には、さまざまなメッセージが、今も残されたままになっていた。
そのメッセージを、ジッと凝視する。
場面は変わって、夜の繁華街。
3人の若者が、道端に店を広げ、オーストラリア産だというウサギを売っていた。
その中のリーダーらしき男が、道を歩くカップルやホステスたちに、しきりに声をかけるが相手にされずにいた。
もう一人の男(=妻夫木聡)にも、呼び込みをさせてみるが、全然上手くいかなかった。
そしてもう一人、髪の長い”キリスト”と呼ばれている男は、今度就職の面接に行くための問答を、シミュレーションしていた。
キ「志望動機は?って聞かれたらどうしよう?」
妻「御社の将来性に魅力を感じました、ってのはどう?」
キ「”しょうらいせい”ってどう書くの」とペンを渡し、メモに書いてもらった。
「あんなトコにウサギ捨てられたら、困んだよ!」
コック風の男が、文句を言いに来た。
リーダー「捨ててませんよ。」
コック「この辺で、ウサギ扱ってんの、おまえんトコだけだろ!」
妻「あっ!!」
あわてて現場に向かう。
そこには、ダンボールに入ったウサギたちが、死んでいた。
妻「この暑さだから、車におきっぱなしにしたらいけないって思ってココに……。」
場面は変わって、チンピラたちがたむろする部屋。
ウサギを売っていた、3人組のリーダー”タモツ”がチンピラにぼこぼこに殴られていた。
「てめえ!何羽殺したと思ってんだよー!」
表で待っていた男(=妻夫木聡)の所に、タモツが戻ってきた。
タ「最後に、ウサギ埋めんの手伝ってくれ。」
男(=妻夫木聡)はポケットにあった現金を全て渡そうとするが、タモツは受け取らなかった。
場面が変わり、キリストがいる部屋。
タモツはキリストに「面接に使えよ!」とスーツを貸してやる。
場面変わって
男(=妻夫木聡)は朝、スーツ姿で歩いていた。
向かうその先は…………。


社会派エンターテインメント?
まあ、そうかもしれないけど、その部分よりも、妻夫木聡扮する沢田の人間ドラマとして見た方が良いと感じました。
別にアノ事件に対して、良いとか悪いとか言ってる映画ではないので…念のため……。


この映画のテーマは、一言で言うと”若さゆえの…”ってトコでしょう。
劇中でも、沢田本人がその言葉を口にしています。
時代の閉塞感や、社会を知らない未熟さゆえの視野の狭い考え方から、真理を求める若者たちが一時傾倒してしまった、もっともらしい価値観。
非常に排他的で、攻撃的な考え方が向かう先にあったのは…。
「みんなは途中で気づいた。というより気づかされた。」
「何に?誰に?」
「経験に。愛する者達に。」
「なぜ沢田は気づかなかった?」
「若いから。誰もいないから。それと自分の中で一番大きく燃えている炎を消したくなかったから。」
そんな問答が聞こえてきそうな感じ。

沢田の最後の涙は、タモツの対する過去の贖罪の気持ち、自分が失った時間、自分の幼さに対する悔い、そして生きるということのシンプルさ、そんなことでこみ上げてきた涙だったのでしょう。

妻夫木ってのは、ほんとに泣きの芝居がうまいですねぇ。
「悪人」の時もそうでしたが、彼が涙を流している時の表情ってのは、その度全て違うんですよね。
その涙の意味を、しっかり表現してるんですよね。
だから見ている人たちは、表情を見るだけで気持ちがわかるんですよね。
妻夫木、すごいっ!


しかし、松ケンは気持ち悪く胡散臭い役を、しっかり演じてましたね。
深い思想などは一切ないくせに、衝動と好奇心で事を起こし、周りを振り回し、最後は自己保身のため饒舌にウソを語るという、最悪のアホ学生。
それに振り回されるやつもアホと言えばアホだけど…。
こういう変人の役も、さらっとこなしますね。(笑)


本作で主人公は、会社から自宅に帰りたくないとき、オールナイトの映画館でいつも時間つぶしているって設定。

会話の中及び、映像から3本の映画タイトルが出てきます。
1「真夜中のカーボーイ」
2「ファイブ・イージー・ピーセズ」
3「十九歳の地図」
上の2作は私も大好きな作品で、劇中では”男の涙”というくくりで登場する作品です。
どっかの番組で、井筒監督が特にお気に入りって言ってたなあ。(番組名は忘れました)
3は私見てませんのでわかりません。(ちなみにコレだけは邦画です)
この映画見る前に、上二つは見ておくといいかもよ。
主人公”沢田”や、そのことを語る人々と、どう共感できるかってのも面白いところです。


それでは、今回の評価ですが、


1500円です。


ストーリー的にちょっと物足りない気もしますが、キャストたちの熱演に引っ張られてます。

学生運動のポリシーを、とやかく言っている映画ではありません、あくまでも”沢田”と言う記者の人間のドラマです。



まさに、ボブ・ディランの歌のとおりの映画でした。





地雷覚悟で「さや侍」鑑賞するか悩み中です……。
1作目でちょっと残念、2作目でかなりがっかり、3作目は?????????



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