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Tue.

奇跡

kiseki.jpg




奇跡



なんとも、気の毒なタイミングの映画。
この映画の設定が九州新幹線開業の日。
つまり、3月12日!
震災の翌日の話なんですよね。
アノ翌日の話って聞いただけで、ちょっと身構えてしまう自分がいます。


私は、その12日は避難しており、実家でこのニュースを見た記憶があります。
正直そのときは、「こっちではこんなに大変なことになってるのに、九州ではフツーに時が流れてるんだなぁ」などと、ちょっと卑屈なことを思ってしまったニュースでした。
今にして思えば、そんな事をちょっとでも頭をよぎったことが、恥ずかしい限りです。


もちろん、この映画では、震災のことなど語られるはずもなく、淡々と物語は進みます。


本作の子役オーディションの際”まえだまえだ”を見た監督は、彼らにほれ込み、一部彼らのために脚本を書き換えたそうです。




冒頭は
ベランダに干してある、使い古された雑巾を手に取り、部屋の中、机、本、床、畳を拭く航一(=まえだまえだ兄)。
朝食を済ませ、母親(=大塚寧々)とおばあちゃん(=樹木希林)と会話をし出かける。

母親「頭ぬらしたまま帰ってくるんじゃないよ!」
航一「それが気持ちええねん!」

小学校に出かけた。
通学路待ち合わせ場所には、友達が2人待っていた。

友達「おそいよ!」
航一「ごめん部屋の掃除してた」
友達「まだ慣れないの?灰。」
航一「灰が降ってくるのに何でみんな平気やねん。意味わからん!」

坂道を登る3人。
やっと校門まで着いた。

航一「何でこんな坂の上に学校つくっとんねん!意味わからん!」
「みんな、おはよー!」女の先生(=長澤まさみ)が自転車にのってやってきた。
「おはよーございマース。」「おはよーございまーす」
女先生「んっもう!何でこんな坂の上にがっこうがあるのかしら!意味わかんない」

場面変わって授業中。

男先生(=阿部寛)「おいっ!EXILEって職業か?」
生徒「いえっ」
男先生「違うよな、グループの名前だよな。将来なりたい職業を書いて来いって、言っただろ!野球選手になりたいやつがイチローになりたいって書くようなもんだぞ。明日はお父さんの職業について調べて来い」
生徒「せんせーい、航一君はお父さんいません!」
男先生「おおそうか、ほかにお父さんいないやついるか?お父さんいないならお母さんでいいぞ」

授業終了。

生徒「ママに言って、あいつやめさせてやるからね!」
航一「ああ、たのむで!」

まだ1人しかられている

男先生「昆虫だろ!」
友達「……」

出てきた。

航一「お前なんて書いたの?」
友達「ヘラクレスオオカブト!」
航一「そりゃ怒られるわ!」

そこへ担任が近づいてきた

男先生「おい!俺も父親いないんだよ、相談にのるぞ!」



この後は離婚で、父母それぞれのの元で離れて暮らす2人の兄弟と、それぞれの友達が、ちょっと耳にしたうわさを信じて、自分たちの願いをかなえるために冒険に旅立ちます。



うん、いかにも是枝節炸裂な映画でしたね。
日常に埋もれている、人の業、人のぬくもり、人の絆、そのどれもが等身大で、それらをほっこりと感じさせて、すごくいいセリフを、ところどころに散りばめる。
自分の身内の話のような、親近感をかんじさせる。
畑から収穫したばかりの、野菜のような映画です。
すごくおいしいのは、わかるんですよね。
畑で、収穫されたばかりの野菜を食べさせられて、
「ねぇ美味しいでしょ!野菜本来の旨味が良くわかるでしょ! 」
「う…うん美味しいね、野菜って甘いんだね。」って感じなんだよね。
確かにおいしいんです。
今回の映画も良かったです。

でもね、私はそれだけだと映画らしくないって感じちゃうんですよね。

是枝監督の「誰も知らない」とか「空気人形」は私お気に入りなんですが、「歩いても 歩いても」とか今回の作品とかは、イマイチなんですよね。
何が違うかは、皆さんお分かりかもしれませんが、素材の異常さ(新しさ)なんですよね。
素材の異常さと、是枝監督独特の生活感や日常性が合わさると、すごく映画らしく感じるんですよね。(私だけかな?)
私は映画に求めるのは、新しい発見や、良い意味悪い意味でもドキドキ感が重要だと思ってます。
この作品は元素材の”ありがちさ”と是枝演出のおかげで、どこまでも凪の海のようですね。
そんな穏やかな映画だからこそ、わずかな波でも、揺さぶられるんですけどね…。

今作は「歩いても 歩いても」よりも多少波は多かったかなあ。


監督については、こんなもんでやめとこう。



意外と、大人の話を聞いてる子供たち。
意外と、大人を見ている子供たち。
意外と、悩んでる子供たち。
意外と、したたかな子供たち。
しかし、意外と、何でも信じる子供たち。

「サンタを信じる?」って子供に聞くと
「信じない!」って答える。
なんだか、子供たちにこんな質問することが、純粋さを判定するような感じするけど、私は違うんじゃないかって気がする。
「信じてないんじゃなくって、サンタがいないってことを信じてるんじゃないかなあ。」って。
子供たちって”信じない”って行為を、しないんじゃないかな。

社会的に非力である子供たちは、自分たちが非力であることは百も承知だけど、悩みを解決する方法を模索している。
そんな時に耳にするのが、ぜひ信じたいと感じる奇跡の話。
自分たちで、解決できる可能性が出てきた子供たちは、やはりそれにすがりつくんですね。

まあ、大人でも八方塞で、唯一光が見えればそれにしがみつくけどね。

そして、最後、実際に叫ぶ希望は、冒険前に話していた時と違ってきます。
子供達は、この冒険で何を見たのか?何を感じることができたのか?
そして、なぜ変わったのか?
その辺を注意深く観ると、楽しいですよ。
そして最後のセリフ 。(おしゃれー)


まえだまえだの2人、演技をしてないような演技が出来るんですね。(すごい)

また周りを固める大人たちも芸達者な人たちばっかり。
是枝組総登場で子供たちを支えています。



さて今回の評価ですが



1400円です。



等身大を極めると、普段の生活と変わらなくなっちゃう。
もうちょっと、映画らしい映画みたいなあ。

是枝監督作品では、普段と違う状況が強いほうが私は好きですね。




アレ、結局観てきました…。
次回!



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